2026理数系教員統計・データサイエンス授業力向上研修集会(佐賀)

生成AI社会における資質・能力を育む

—次期学習指導要領改訂を見据えた統計・データサイエンス教育の構築と実装—

日時:2026年2月21日(土)、22日(日)

場所:佐賀大学本庄キャンパス教養教育2号館2階(2201)

(〒840-8502 佐賀市本庄町1)

参加費:無料

申込み:下記のリンクよりお申し込みください。

プログラム【1日目】2026年2月21日(土)

プレ・チュートリアルセッション 10:30~12:00

探究学習のためのBI・AIツールハンズオン 

本セッションでは、高校・大学の理数系教員が探究学習やデータサイエンス教育を効果的に進めるためのBI・AI活用力を体験的に身につけることを目的とします。統計的探究プロセス(PPDAC)の流れに沿って、データ取り込み・整形、可視化、分析と洞察の獲得、意思決定支援までをBIツールの直感的な操作により体験し、とくに、グラフ作成やデータ加工がコード不要で可能になる点や、AI支援により仮説生成・探索的分析が加速する点を解説していいただきます。大学も含め学校等教育機関向けには無償ライセンスが提供されていますので、探究学習の幅を広げ、生徒・学生の情報活用技術を高めることが期待できます。

講師:村里 郁哉氏(Exploratory ジャパン株式会社)

開会挨拶:13:25〜13:30

佐賀大学 理事(教育・学生担当)・副学長 鯉川 雅之

セッションⅠ 13:30〜14:30 産業・医療・国際ビジネスが示すデータ活用の未来 

講演1 シリコンバレーのデータ活用が示す教育への示唆 データ活用の民主化と教育革新の接点

Exploratory Inc CEO, 西田 勘一郎 氏

講演2 医薬品開発におけるデータサイエンス −リアルワールドデータと生成AIによる価値創造

日本製薬工業協会データサイエンス部会 主査 酒井 弘憲 氏

セッションⅡ 14:45〜16:50 佐賀が拓くデータサイエンス・DX人材育成—大学・自治体・企業の協働モデルから学ぶ—

講演1 佐賀大学のデータサイエンス教育10年の実践と制度設計 −大学教育における持続プログラム

佐賀大学理工学部・教授 皆本 晃弥 氏

講演2 「SAGAハイスクールDI人材育成プログラム『SEIRENKATA』 〜佐賀発・産学金官連携による次世代デジタルイノベーション人材育成〜

佐賀県教育委員会 他 

講演3 SAGAスマート街なかプロジェクト

株式会社ローカルメディアラボ 代表取締役 牛島 清豪氏

講演4 半導体産業分野におけるデータサイエンス人材と教育への示唆

株式会社SUMCO ICT推進部 木原 誉之氏

講演5 EBPMで変わる行政−統計活用と教育への取り組み

佐賀県統計分析課

プログラム【2日目】2026年2月22日(日)

セッションⅢ 9:30〜11:00 政府政策としてのデータサイエンス・AI教育改革と高大接続

特別講演1 大学等高等教育におけるデータサイエンス・AI教育改革の展開

文部科学省高等教育局専門教育課専門官  今川 新悟 氏

特別講演2 高等学校における情報科教育の現状と課題

京都精華大学教授/元文部科学省高等学校情報科教科調査官 鹿野 利春 氏  

特別講演3 大学・高専機能強化事業と日本の高等教育の改革について

国立情報学研究所 副所長/九州大学名誉教授 安浦 寛人 氏

セッションⅣ 11:10〜12:00 大学設置構想と新学位プログラムが示す人材像−地域DXと大学教育改革

講演1 佐賀県立大学設置構想における育成する人材像

立教大学教授・佐賀県立大学(仮称)専門家チームリーダー 山口 和範 氏

講演2 大学の歴史を活かしたDX人材の育成 - 西九州大学の新学部構想 -

西九州大学デジタル社会共創学環教授  只木 進一氏

セッションⅤ 13:20〜14:50 探究を核にした教育改革:科学的問題解決と資質能力育成

講演1 “社会で使える力”としての統計・AIリテラシー

株式会社Rejoy代表取締役 菅 由紀子 氏 (文部科学省中央教育審議会初等中等教育部会算数・数学ワーキンググループ)

講演2 OECD/PISAが重視するデータ駆動型コンピュテーショナルシンキング(CT2.0)と現行指導要領の課題

東京医療保健大学教授 深澤 弘美 氏 (文部科学省中央教育審議会初等中等教育部会算数・数学ワーキンググループ)

講演3  STEAMが教育改革で果たす役割と現場へのインパクト

株式会社steAm代表取締役 中島 さち子 氏 (文部科学省中央教育審議会初等中等教育部会算数・数学ワーキンググループ)

セッションⅥ 15:10〜17:30 高等学校における探究授業の質的向上と科学的問題解決に向けた実践授業

講演1 DXハイスクールの全教科統合モデルとカリキュラムマネジメント

林 宏樹(情報科主任・数学科教諭)・香川 良(数学科教諭) 雲雀丘学園中学校・高等学校

講演2 評価が探究授業を変える:問いのルーブリック設計と実践

福島 香 兵庫県立姫路西高等学校 情報科教諭

講演3 地域探究・学際探究の両コースで改革する高校普通科の学び

中西 美香 佐賀県立唐津東中学校・高等学校副校長(佐賀県立唐津西高等学校 前教頭)

末松 真樹 佐賀県立唐津西高等学校教諭 学年主任・探究支援部

講演4 生成AIとの協働で拡張する探究の学びと課題

林 兵馬 神戸大学附属中等教育学校教諭 /神戸大学数理・データサイエンスセンター,客員研究員/産総研人工知能技術コンソーシアム(AITeC)教育WGリーダー

講演5 教科と探究をつなぐデータサイエンス授業実践

都丸 希和 名古屋大学教育学部附属中・高等学校教諭・SSH推進委員

講演6 科学的言語能力育成と探究授業の高度化

浅見 和寿 埼玉県立朝霞高等学校 国語科教諭・探究主任

[課題共有]探究における科学的問いの構造化を核とした問題解決力育成の現状と課題

次期指導要領改訂に向けた文部科学省への提言(次世代科学スタンダードとの整合性) 

渡辺 美智子 立正大学データサイエンス学部教授 

閉会の挨拶 17:30

主催:佐賀大学、全国統計教育推進協議会、JDSSP高等学校データサイエンス教育研究会

共催:日本統計学会統計教育委員会、統計関連学会連合統計教育推進委員会 他

後援:佐賀県教育委員会(依頼予定)

開催趣旨

AIやデジタル技術の本格的な普及に伴い、社会の多様な領域でデータ分析と活用が不可欠となる一方で、世界的にデータアナリティクス系人材の不足が指摘されています。この状況を背景に、統計科学・コンピュータサイエンス・数理科学・サービス科学を統合したデータサイエンス教育の体系化や、産官学の協働による人材育成基盤の整備が喫緊の課題となっており、全国の大学においては、数理・データサイエンス・AI教育の強化が制度的に加速し、高校教育との連続性を保証する「高大接続」の実質的な在り方が重要な政策テーマと位置付けられています。
本研修集会は、統計数理科学や情報科学の知識を基盤に、ビッグデータの利活用を担うデータサイエンティストや関連する融合領域で活躍する人材の体系的育成を支えることを意図し、教育現場における授業力向上と専門性の強化に資する情報交換を図る目的で開催します。とくに、高等学校において数学科の統計・データ分析の拡充や必履修科目「情報?」でのデータ活用、選択科目「情報?」によるデータサイエンス教育の展開が進み、大学入試改革と生成AIの普及も相まって、教育環境は大きな転換期を迎えています。こうした変化の方向性は、現在議論が進む次期学習指導要領改訂とも密接に関係し、データ活用による探究の質的向上、情報科内容の体系化と拡張、数学科における Computational Thinking(CT2.0)の導入などの論点は、生成AI社会に対応する科学的な資質・能力育成の観点からも、統計的思考力・データサイエンス力の必要性が益々重要になってくることを示唆しています。
本研修集会では、これらの背景を踏まえ、小中高連携や高大社連携の枠組みを活用し、教育現場の課題解決に資する授業実践の共有、産学官連携・地域連携の取り組み、全国レベルでの教育評価やガバナンスの枠組み等を関係者で広く共有し、議論していきます。

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